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自分を知るということ

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昨日のポストで自分のアイデンティティを知ること、決めることについて書いたが、じゃあ『自分のアイデンティティは自分』と決めてうまくいったのかと言えばそうではない。その後ももがいてもがいてもがきまくった。苦しくて辛い日々を何年も送った。今日はそんな話。

 

アイデンティティは「自分」…?

アイデンティティは「自分」でいこうと思っても私は常に耐え難い苦しさを心に持っていたように思える。それは毎日叫びたくて仕方ない衝動となっていた。普通に叫んだら警察に通報されかねないので、日々抑えるようにしていたが、余りにも叫びたくて苦しい時は枕に顔を埋めて叫んだ時もある。「私は狂っているのだろう…。」そう思った日は一度ではない。誰かに想っても暴走してしまう。辛いことがあればそれが遅効性の毒となって時間が経つごとに苦しくなってしまう。自己反省会なんて毎日。多重人格者ではないのに全く別人の性格の2人を一つの身体に閉じ込めたようなそんな思いをずっと持っていた私は毎日困惑していた。

今はなぜか分かる。

 

私は、HSS型HSPなのだ。

 

好奇心旺盛で好奇心のアドレナリンだけで行動に移すくせに、その反動でひどく疲れてしまったり、五感が敏感で仕事に行くだけでも疲労を感じ、空気を読み、一つの情報も深く繊細に処理してしまうのだ。よくHSS型HSPは『ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようだ』と言われるが本当にその通りなのである。この相反する行動、感情、思考回路が私を疲弊させパニックに陥らせる。『叫びたい』という衝動は疲弊とパニックからきていたのではないかとその時のことを振り返って今は分析する。

 

この答えに辿り着くまで

この答えに辿り着くまでには時間がかかった。かかった理由はまずHSPについては認知されつつあったが、・HSS型HSPの認知度は低かったこと、・「繊細さん」と呼ばれるHSPには似たようなところは見つけたが当てはまらないとこもあったこと、あとはどこかで自分は普通だと思っていたのだと思う。(まあ、今思えば普通の人は「叫びたい」と言う衝動を毎日抱えてはいないと思うが笑)

 

もっと若い時にHSS型HSPについて辿り着けていればもっと違う未来が今あるのかもしれないが、まあそこは仕方ない。後悔する時間は惜しいと思っているので、これからは未来に目を向けるように私はしたい。

 

HSS型HSPと知ることによって得たもの

ただ自分がHSS型HSPと知ることによってストレスはだいぶ減った。仕事も通勤から在宅の仕事に変更した。これで人の目や音や機嫌を気にせずに働ける。そして自分を注意深く観察・分析した。自分が疲れているのか、あとどれぐらい頑張れそうか、今は何にストレスを感じていてどうすれば軽減できるか、どう生きていきたいかなど自分と対話する機会を増やした。人混みに行く用事がある時はなるべく他の人が行動しない朝早くに行動を開始するようにしてている。(お店などは開店と同時に行く)人混みに行った日は自分が思ってるより疲弊しているので、そのあとゆっくりと過ごす。自分の体調や気持ちを逐一チェックして、それに対応をするようにした。気づいたら病的に叫びたいと思っていた自分はいなくなっていた。そしてそかなり生きやすくなっていた。

 

自分を知ることとは?

自分を知るということは自分の嫌なところを直視しろと言うことではないと思う。まずは自分の好きなもの、嫌いなものの分別から始めると良いかもしれない。もしかしたら自分と同じ悩みを持ってる人がいるかもしれないので、ネットで検索をしてみるのもいいだろう。ただし気をつけなくてはいけないのは、自分と同じ悩みや思考を持っているからと言って、その人達と自分はまるっきり同じではないと言うことを念頭に置いておいてほしい。みんな少しずつ違うものだから。そして違うことは『不正解』ではない。違うことは『当たり前』なのだ。

 

自分を知ると自分を労わる方法も見つかると思う。何にストレスを感じ、どうしたら軽減できるのか、どんな人達と一緒にいることを好み、1人の時間はどう過ごすのか、自分は何が好きで何が苦手か。そして好きなものや心地の良いものを一つずつ増やしていくことによって生きやすくなると思っている。

 

そしてこれから

今の私は自分を知る前より断然生きやすいし、これからの事にワクワクしている。1年前までは死ぬことを毎日考え、「死にたい」と呟いていたのに…だ。(ちなみにそんなネガティブな自分を人に見せることはないので、もし私の友人たちがこれを読んだら心底びっくりするのではないだろうか。HSPとは人を欺くのも上手な性分である。)

 

だから周りに目を向ける前に自分に目を向けて欲しい。自分を知り理解し労ってあげて欲しい。そうしていくことによって「たった一人しかいないあなた」の価値を認めてあげてほしい。そして、一人でも多くの「あなた」の毎日が少しでも心地よく楽しいものとなりますようにと私は祈っている。